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こりん・豆知識 
おりんと言うとお仏壇の中にあって「チ〜ン」と鳴らすもの。
そんな風に思われているおりんにまつわるお話しです。
砂張のおりん
聞きなれない言葉『砂張』(さはり)我が国にはいつの時代に伝わってきたのかは、不明ですが、奈良時代には、すでにあった製造技術です。
特殊な金属の合金で、佐波理とも書き、正倉院の宝物にもたくさん見受けられる金属です。
金属の中でもとても硬く、よく響くことから鳴り金物として、「おりん」として世に浸透していきました。

砂張の音は魔を切り、場を清め、悪霊を祓うと言い伝えられています。今では形のみが残り、音の本当の意味が消えてなくなろうとしています。

こんな小さなおもちゃのような姿からでも本当の砂張の音を残したい・・多くの人に知ってほしい・・
そんな願いをこめて・・・・
砂張について
舞妓りんは砂張という金属で作られています。

砂張はよく響くことから響銅。 正倉院の宝物のによく見られる佐波理。
妙なる音がするといわれて使われた沙張。それに佐波利。それに砂の色に似ているというところから砂張。
当て字だったためさまざまな書き方がありますが、すべて同じ金属です。

銅と錫の合金ですが多量の錫を配合するため非常に鋳造が難しく、現在砂張の技術を伝承している工房は皆無に近いと言われています。
後に非常に硬くよく響くところから仏前供養具として現代に至ったのです。

音の特徴は切れのよい音、うねりを持った余韻、低重音のうなり。 余韻は次々と変化しながら新しい音を生み出していく、砂張でしか味わえない音質です。
10年20年叩いていくにつれ、どんどん音がよくなって行く! 他の金属にないもっとも伝えたい特徴のひとつです。
砂張の鋳込み
砂張は銅と錫の合金なのですが、錫の配合率が非常に高く、高錫青銅と言われています。

技法は溶かした地金を型に注いで造る惣型鋳造法。
銅と錫がうまく混ざり合い、鋳込みの頃合いの状態を『湯が沸く』といいます。そこに至るまでの加熱がとても難しいのです。
火が上手にまわらなければ、もう鳴らなくなってしまうのです。

そして鋳込みのタイミング、窯から出した型の温度、この双方の頃合いの時間をはずすと鳴らなくなります。

温度の上がり具合は日によって違います。
お天気や気温、湿度、季節・・マニュアルはないのです。火をいかに扱うか・・・職人技です。

京都が向かえる暑い夏!蒸し暑さとが重なり、工房内の温度は100度近くまで上がる。
暑さで顔が痛くなる。 職人さんたちは水をかぶったほどの汗、脱水症状と戦いながら、鋳込んでいるのです。
なんとも繊細でかつ、体張っての作業です。

こんなところから舞妓りん・CORINたちは生まれてきます。
「伝統工芸士」
伝統工芸士・・・。

伝統工芸品など製造する職人の技術、知識を認定する公的資格。
相当な努力と、永年にわたる功績を持ってなければもらえないものだ。
日本各地数えれば京都の職人の占める割合は非常に高い。 しかし京都の職人たちはこれを表に掲げようとしない。うれしがりのように思うのだろうか・・・・?

ホームページなどでよく見られるのが、「伝統工芸師」
『士』がちがう。
この世界では、にせもの・・といわれる。
普通に見ただけでは、ほとんど気づかず、思い込む。

仏具鳴り金物『おりん』で、伝統工芸士を持っているのは、世界でCORINが作られている工房のみです。
機会があればぜひこの音色をみなさまにお届けしたいと思っています。

ひとつひとつ作り手の心と手の温もりから生まれくる砂張の音を・・・
生涯にひとつ・・
いままではこのような在家用仏りんのみ製造していました。
しかし海外からや、大量生産できる真鍮りん、ケイ素りんがたくさん出回るようになり、砂張製のりんは店の奥に眠ってしまったのです。
彫金や金箔に覆われた華やかで、とても綺麗なおりん・・見た目は200年たっても昔のまま。
加工もされてないずんぐりむっくりの容姿。
太刀打ちできないのだろうか・・・そう、砂張りんで強く訴えられるのは音!

真鍮りんは3年で音が鳴らなくなってくる・・と言われています。
『昔のりんは良く鳴った。』砂張だったからです。
10年20年鳴らしていると金属疲労を起こしながらどんどん音が鳴り上がって来る。
そのとき本当に喜ばれるものをお届けしたいと思っています。

生涯にひとつ・・だから本当にいいものを・・・
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